お風呂やプールで浮き輪をつけてプカプカ浮いている赤ちゃんはとても可愛いですよね。
お風呂ではパパママが身体を洗っている時に湯船で待たせておくのに大変便利なグッズとして流行しています。
しかし、赤ちゃん用の浮き輪は使用方法を間違えると死亡事故につながる程の危険が潜んでいます。
今回は赤ちゃん用浮き輪の危険性を、過去の事故を交えながらまとめていきたいと思います。
今まさに使っている方、これから使おうと思っている方は大切な赤ちゃんの命を守るためにもよく確認してから使ってくださいね。
赤ちゃん用の浮き輪ってどんなもの?首リング型

出典:https://swimava.jp/product/neckring/
0歳で赤ちゃんの浮き輪を買おうとしたとき、最初に目にするタイプがこちらの首リング型の浮き輪ではないかと思います。
首すわり前から使えるのでママたちに絶大な人気があります。
この浮き輪は赤ちゃんが水に親しみやすくなるように海外で開発された浮き輪です。
水への恐怖感や抵抗感を拭い去り、手足を動かすことで水中でのバランス感覚を養う目的で使います。
そう、あくまでも赤ちゃんにスイミング体験をしてもらうためのものであって、お風呂で赤ちゃんを待たせるための便利グッズではないのです。
目を離すなんてもってのほか!!!
それを踏まえた上で、以下の点に注意して使用してください。
- 首に指2本分程度のゆとりがあること
- 空気が十分に入っていること(水面に浮かべて毎回確認する)
- 水深は赤ちゃんが足を伸ばして底につくくらいであること
赤ちゃん用の浮き輪ってどんなもの?足入れ型

生後6か月頃、首がしっかり座ってから使えるのがこちらの足入れ型の浮き輪です。
浮き輪部分が動物の形をしているなど見た目が可愛いものも多いです。
足で支えるタイプの普通の浮き輪の場合、力の弱い赤ちゃんは浮き輪にズボッとはまって落ちてしまう恐れがありますが、こちらは足(股)で固定しているのでその心配がありません。
しかし、このタイプの怖いところは何かの拍子にひっくり返ってしまったときです。
下半身が浮き輪に固定されてしまっているため足が浮き、暴れても頭が上になることはありません。
5歳くらいだったら浮き輪から脚を抜けるかもしれませんが、ひっくり返ってパニックなるとそんなことはできません。
実は足入れ型浮き輪は、海外ではその安全性が問題視され販売禁止になっている国もあります。
日本でも少なくなっているものの、Amazonとかで手にいれることは可能です。
使う場合は絶対に、1秒も目を離さないようにしてください!
赤ちゃん用浮き輪の事故
それでは赤ちゃん用の浮き輪を使って起こった事故例をみていきましょう。
まずは首リング型での事故です。
4ヶ月の女児に空気を7割程度入れた首浮き輪を掛けて浴槽に入れた。部屋でミルクの準備をしてトイレを使用した後に浴室へ戻ると、子どもが首浮き輪から抜けてうつぶせで浮いていた。
6ヶ月の女児に首浮き輪を掛けて湯船に入れつつ親が洗髪して目を離していた所、1-2分で音が聞こえなくなった。首浮き輪で鼻が閉塞し、口が水面下にあった。
8ヶ月の女児に首浮き輪を付けてお風呂に入った。ミルクを作る為に浴室を出て2分後ぐらいに戻ると、浮き輪が外れて子どもが仰向けの状態で底に沈んでいた。
次に足入れ型の事故例です。
少し目を離した数分の間に1歳4ヶ月男の子が転覆し、小児専門の高度医療機関に搬送された。
一緒にお風呂に入り洗顔している間に8ヶ月の子どもが転覆して溺れ、うつぶせに沈んでいた。
全てに共通しているのはいずれも「ほんの少し目を離したすきに事故が起きている」ということです。
赤ちゃんは子どもは直前まで楽しそうにはしゃいでいても、ほんの一瞬で危機的状況に陥ります。
洗顔くらい大丈夫だろう、なんて思わずに、絶対に目を離さないでください。
まとめ
赤ちゃん用浮き輪の危険性について、「首リング型」と「足入れ型」に分けてまとめていきました。
死亡とまではいかないまでも、過去の事故はたくさん報告されています。
お風呂でちょっとだけ顔を洗う時間がほしい気持ちもわからなくはないですが、赤ちゃんの命には代えられませんよね?
逆にしっかりと見守った上で使うのであれば、全身運動でぐっすり眠れたり、身体の使い方が上手になるといったメリットもあります。
危険性を理解して安全に使っていきましょう!!!
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